

Woman’s ways 公式サイト
最初は私の担当マネージャーさんと慶人さんが出会ったのがきっかけでした。「金メダリストや世界王者をサポートしているすごいメンタルコーチがいる。潮田さんも元オリンピアンだから、この二人が会ったら絶対に面白い化学反応が起きるんじゃないか」と、お会いする機会を作ってくださって。
潮田玲子さん
メンタルコーチ
慶人
具体的な仕事の話というよりは、「まずは一回会ってみたら絶対面白そう」という直感から始まった出会いでしたね。
ええ。私自身、そもそもメンタルコーチングというものがどういうものなのか分かっていない状態でした。なので、まずはコーチングについてお話を伺うところから始まりました。ちょうどその頃、私はいろいろなところで講演をさせていただいていたのですが、その内容について「今のままでいいのかな」と少し迷いがあった時期でもあったんです。それで「まずはその内容を、コーチングを通して一緒に作り直してみよう」という流れになりました。
潮田玲子さん
講演の機会はありがたいことにたくさんいただいていたのですが、実は自分の中にすごく苦手意識がありました。アスリートとしていろいろな経験をしてきたからこそ、逆に「何を軸にして話していいか分からない」というのが一番の悩みだったんです。私の話、これで合っているのかな、聴いてくださる方は満足してくれているのかな、という不安が常にありました。
潮田玲子さん
メンタルコーチ
慶人
潮田さんの講演を拝見したとき、お話自体がとても魅力的で、これまで積み重ねてこられた経験の強さを感じました。
そのうえで、「一番伝えたいメッセージ」がより明確になると、その魅力がさらに伝わる講演になるだろうなと思ったんです。
ブラッシュアップの過程で、慶人さんからずっと「玲子さんはこの話の中で一番何を伝えたいですか?」と問いかけられていたんです。でも、なかなか答えが出なくて. . . 。
逆に「慶人さんは、私がいちばん伝えたいことは何だと思いますか?」と聞いてみたんです。
潮田玲子さん
メンタルコーチ
慶人
そこで私が提示したのが、挫折を経験したことによって『当たり前を疑う』というキーワードでした。
それを言われた瞬間、すごく骨というか「軸」がブワーッと出来た感覚になったんです。「あ、それだ!!」って。
これまでは「なんでバドミントンを長く続けてこられたの?」と聞かれても、「物心ついた時からラケットを握っていたから」としか答えられなかったんです。
でも、コーチングを通して深く掘り下げてもらうことで、自分の競技人生における本当の強みがどこにあったのかが見えてきました。
スランプや怪我で苦しかった時に、これまでの練習法や指導者の言う「当たり前」を一度疑い、自分なりに問い直して工夫してきた。その姿勢こそが、困難を乗り越える力になっていたんだと気づけたんです。軸ができたことで、過去の体験がすべて意味のあるストーリーとして繋がりました。
潮田玲子選手
もう、全然違います。以前は、テレビに出ている私を知っているから喜んでもらえる、という反応にどこか寂しさもありました。でも、軸を持って自分の言葉で伝えられるようになってからは、自分よりもずっと人生経験を積まれた大先輩の方々からも「今日のお話、すごい勉強になりました」と言っていただけるようになったんです。
ビジネスの第一線で活躍されているような方々に、私の経験が届くのかという不安もありましたが、それが解消されたことは大きな自信になりました。
潮田玲子さん
メンタルコーチ
慶人
メッセージが明確になると、潮田さんの言葉に乗る想いが全然違うんですよね。実際に同席した時も、その熱量がしっかり伝わってきて、あっという間に時間が過ぎました。
はい。今は代理店の方から「こんなに素晴らしい感想をいただきました」というポジティブなフィードバックがどんどん積み重なっている感覚があります。
自分自身が納得して話せているからこそ、少しずつ相手にも届くようになってきたのかなと感じています。
潮田玲子さん
とにかくそのコーチングの凄さに魅了されまして。「あ、これ、自分が出来るようになりたい!」って思うようになったんです。私も後輩やアスリートに関わることがたくさんあるので、これからの彼らを支えていくためには、単なるアドバイスではなく、コーチングができるようになりたいと思うようになったんです。
潮田玲子さん
メンタルコーチ
慶人
トップアスリートが現役時代の功績だけでなく、相手から答えを引き出すコミュニケーションスキルを持てたら、とても説得力がありますよね。
後輩からすると尊敬する先輩のアドバイスは“正解”になりがちですが、コーチングなら相手の主体性を引き出せる。これが広がれば、スポーツ界の育成も大きく変わると思っています。
はい。今は定期的に慶人さんを講師にお迎えして、グループで参加できるフリーセッションの場「Sessions(セッションズ)」を開催しています。
現役アスリートや元オリンピアンはもちろん、モデルさんや芸能のお仕事をされている方、影響力のあるインフルエンサーの方など、本当にさまざまな方が参加してくださっています。
いろいろな事例に触れることで学びも深まりますし、参加された方にとっても、自分一人では気づけなかった視点に出会えるんですよね。悩みや迷いを共有しながら対話が進み、最後に慶人さんがその方のブレイクスルーを起こしてくれる。
だから皆さん、「心が軽くなった」と言って帰ってくださるんです。
私にとっても大きな学びの場ですし、私が感じたあの感動を周りの人にも体感してほしいという想いで続けています。
潮田玲子さん
メンタルコーチ
慶人
そうですね。コーチングって、解決してあげなきゃと思うと構えてしまうんですよね。
でも実は、親友の相談に乗るような「何にお困り?」というマインドが一番大切なんです。
現場で人が変容する瞬間をどれだけ見るか。ケーススタディを数多く見ることが一番の学びだと思っています。
まだまだ修行中ですが、少なくとも「聴く」ことに関しては、すごく上手くなった実感がありますね。Sessionsでは最後に慶人さんが導いてくれるので、その変化を間近で見られることが、私にとっても大きな学びになっていますし、「こういう場をもっと広げていきたい」という気持ちにも繋がっています。
潮田玲子さん
」の様子.png)
2021年に活動を始めた時は、主に女性アスリートの月経などのコンディショニング課題にフォーカスしていました。私自身の現役時代を振り返っても、我慢するのが当たり前で、自分の体について知識がないまま競技を続けていた。その現状を変えたいという思いで立ち上げました。
だけど活動を続ける中で、私たちが伝えたい「身体のこと」と、世間が求めている「アスリートとしてのマインドを聴きたい」という需要のズレを感じ、少し行き詰まりを感じ始めていたのも事実なんです。
潮田玲子さん
いや、もう、めちゃめちゃありました。本当に慶人さんのアイデアがすごすぎて。「あれもできて、これもできる」と、どんどん可能性を広げてもらってる感じです。コンディショニングの話は一つの重要な要素だけど、それだけをやる団体ではないよね、と枠組みを広く捉え直してもらったんです。そこで見えてきたのが、「女性アスリートのセカンドキャリア」というテーマでした。
私自身も現役中に、「引退したあと、競技以外の世界で自分に何ができるんだろう」と不安を感じたことが何度もあります。だからこそ、Woman’s waysを女性アスリートが競技だけでなく、その先の人生についても前向きに考えられる場所にしていきたいと思っています。
潮田玲子さん
メンタルコーチ
慶人
もともと大切な活動をされていたからこそ、その可能性をもっと広げられる余地があると感じたんです。
コンセプトを少し整理していくことで、アスリートが持っている強みや経験を、競技の外でも社会に還元していける形が見えてくる。そうすると、活動としての広がりも自然と出てくると思いました。
例えば今は、子どもの安全や自分の身を守ることへの関心が高まっている中で、柔道家の方が「セルフディフェンス(護身術)」を伝え、「我が子をどう守るか」というママ世代の切実な想いに応えていくこともできる。
そんなふうに、アスリートの経験は形を変えれば社会の中で新しい価値になるんだと感じたんです。それは、引退後のアスリートが自分の経験をどう活かすか、自分軸を持って考えていくきっかけにもなると思っています。
潮田玲子さん

活動を続ける中で、アスリートのコンディションやキャリアに関する課題が、まだ十分に社会に理解されていないと感じることが多くあります。特に「女子アスリートの三主徴」に関わる健康課題には、周囲の正しい理解が欠かせません。
一方でトップアスリートが積み重ねてきた経験や知見は、競技の中だけで終わるものではなく、社会に還元できる大きな価値があるとも感じています。そうした経験や学びが、女性アスリートのその後の人生やセカンドキャリアを前向きに考えるきっかけにもなると思っています。
潮田玲子さん
メンタルコーチ
慶人
そうした課題や可能性を言葉にして整理していくうえでも、コーチングという手法はすごく意味を持つと思っています。
今回、潮田さんがご自身の経験を言葉にして新しい軸を見つけたように、誰かの力を借りることで、自分一人では見えなかった道が開けることもあります。メンタルコーチングも特別なものではなく、もっと自然で身近な選択肢になっていって、いつか1人に1人メンタルコーチがいる時代が来たらいいなと思っています。
活動を通して一番感じるのは、「今まで自分たちが教わっていた常識が、今はもう通用しない時代になっている」ということです。学校では教えてくれないこともたくさんあります。だからこそ、若いアスリートたちにも、自分の身体のことや環境について一人で悩まずに、まずは『当たり前を疑う』ことから始めてほしいなと思います。一人で抱え込まずに共有することが本当に大事です。
潮田玲子さん
メンタルコーチ
慶人
潮田さんがご自身の講演のテーマで見つけた「当たり前を疑う」という軸が、今の活動や次世代へのメッセージにも、そのまま繋がっているわけですよね。
本当にそうですね。
Woman’s waysも、女性アスリートにとって「引退したらここに相談してみよう」「これからの自分の可能性を一緒に考えてもらおう」と思ってもらえるような存在になれたら嬉しいです。
これからも対話やコーチングを通して、一人でも多くのアスリート、そして彼女たちを取り巻く社会に確かな変化を届けていきたいと思っています。
潮田玲子さん
